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自己破産と多重債務
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自己破産はできるだけ避けるべし。
ここ十数年で企業だけではなく、
一般人のいわゆる自己破産も
特別珍しいものではなくなりました。
法の整備も進み、夜逃げや
生命保険を自分にかけて
自殺するなんてこともなく、
自己破産する人も増えました。
もちろん、夜逃げや自殺を選択肢に
入れるほど悲しいことはありません。
そこまで追い詰められているなら、
自己破産を選ぶべきです。
しかし、借金の踏み倒しのような感覚で、
自己破産してはいけません。
破産の記録は、ずっと残ります。
支払遅延したぐらいなら、
その後信用が上がれば、
大した問題にはなりません。
しかしお金を貸す方は、
破産歴のある人に貸したがりません。
クレジットカードが作れない、
住宅ローンが組めない等々。
だいたい一般的に十年ぐらいは、制約を受けます。
現金一括払いでないと、車も買えません。
十年後は、生活環境は
かなり変化している可能性も一考してください。
借金を苦に自殺を考えるほどなのに、
自己破産すべきではないというわけではありません。
ただ、破産すれば相応の
不利益を被る覚悟をもってすべしということです。
ゼロからの再出発ではなく、
マイナスからの再出発になることを理解し、
安易に選択するものではないことを
知っておいてください。
借金の内容などにより、
破産が認められない場合もあります。
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